ぽまいら〜0820111111 作:ハナクソ☆ホジッタ

「つまり、お前はこの俺に敵うと思っているということだな」
「ああ、俺はあんたに一騎打ちでも勝つさ」
「そうか……それは、愚かな考えだな」
「なに?」
 コウは今もなおふてぶてしい態度のまま、しかしわずかに苛立ちのような雰囲気を背負って話す。
「どうやらステータスをカンスト状態にしたことで俺と同等になったつもり、いや、それ以上の力を得たつもりになっているな」
「その通りだ」
「思い上がりも甚だしい……お前は新参者で、俺は古参だ。その意味がわからないか」
「わからないな」
「……愚かな。ああ、なんて愚かな奴なんだ!!」
 コウは背負っていた怒りを全身から放出するようになり、それは激しい炎に変わる。
「っ!」
 シンキはその憤怒の炎を見て思う。
 勝った、と。
「こいつの持っている武器は炎系の武器。これは進軍する前に調べがついていた。だから俺は相性のいい雷属性の武器を持ってきた」
 所有していたスターダストという名の魔導書を手に取り、シンキは迎え撃つ態勢を整える。
「向こうの武器は『不滅の灯』なんて聞いたことのない武器だけど……それでも相性のいいこっちの有利だ!」
 炎属性の武器に対して雷属性の武器は強く、使用者に甚大なダメージを与えることが出来る。
 こうした特性をしっかりと確認してきたシンキに憂いは無い。
「貴様のような大陸の秩序を乱そうとする不届き者を生かしておくわけにはいかない! くらえ、魔王の炎!」
 突如として紫色に変色した炎が、火の粉を散らしてシンキに襲い掛かる。
「ぐ……」
「どうだ。身を焦がされる思いは」
「なんてこと、ないね」
「減らず口を……」

Blind Justice Ver2.71
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